ミクロの決死圏

体内の神秘へ挑戦するミクロ人間!驚異がきざむ3600秒の決死圏!奇抜なアイデアと卓越した技術の勝利!

物体を細菌大に縮小し、長時間体内に潜入出来る研究を完成したチェコの科学者、ベネス博士がアメリカに亡命してきた。しかしアメリカへ着いた途端、敵側のスパイの襲撃を受けてしまう。博士は脳出血を起こし、外部手術は不可能と診断される。彼を救うには博士の内部に医者を送り込み血瘤を除去するしかない。しかし現在のアメリカの医学では、体中潜入時間は1時間が限界だった。

長時間潜入の方法を知るためには博士の脳内に潜り、彼を助けねばならない。秘密諜報員グラント(スティーヴン・ボイド)、コーラ(ラクエル・ウェルチ)ら医学チーム5名は前代未聞の手術を行うべく潜行艇プロテウス号に乗り、体内へと送り込まれる。はたして手術は成功するのか?人間の体内への旅が今、始まる…


正にファンタスティック・ヴォヤージュ。ついでにラクエル・ウェルチのウェット・スーツがたまらくセクシーですよ!眼福。もちろん彼女以外の出演者も素晴らしい。ヒーロー然としたグラント、艦長を務めるオーウェンス海軍大佐(ウィリアム・レッドフィールド)、脳外科医デュバル(アーサー・ケネデイ)、循環器の専門医マイケルス(ドナルド・プレザンス)。それぞれがキッチリと役柄を演じてます。約1名、いかにも腹にイチモツありそうなお方がいますが、それはそれでヨイのです。SFかつサスペンス作品ですから。

しかし1987年に公開された「インナースペース」はこの作品のリメイクなのか?いやいや、そんなはずがない。あれはコメディですから。緊張感とか皆無ですから。あら、「インナースペース」のことはいいのよ!だってラクエル・ウェルチ級のセクシー・ボディスーツ美女なんて出ないし!メグ・ライアンじゃミーのお姉さん好き魂は打ち震えないのよッ!…あ、脱線した。

体内で繰り広げられる未知の旅。そのイマジネーション豊かな世界に酔いしれる。ミクロなのに壮大な旅。血管の内皮壁、心臓の鼓動、リンパ節、海草チックな網状ファイバー、白血球との闘い。写実的というよりはファンタジーな体内表現に興奮デス。もちろん一番の興奮ポイントはラクエル・ウェルチのセクシーな肢体ですケドね!人間の体内を旅するという斬新な発想、SF的要素にサスペンス要素もしっかり絡んで、ラストに向けての緊張感は高まる一方です。ラストはハッピー・エンドなのかは疑問ですケド。
1966年/アメリカ/100分/監督:リチャード・フライシャー
FANTASTIC VOYAGE
2008.01.05記

「耳栓をしてあげれば良かったんでは?」
アイ★ラブシネマTOPに戻る