モータル・コンバット2

同名の人気ゲームを映画化したアクション映画の続編。

リュウ・カン(ロビン・ショウ)らの活躍で魔界の侵略を阻止し、地球の平和は保たれたかに見えた。しかしその矢先、地球へ魔物たちが大挙して襲ってきた。トーナメントの掟を破り地球を我が物にしようとするシャオ・カーン(ブライアン・トンプソン)が問答無用で侵略をはじめたのだ。シャオ・カーン擁する魔物軍団に為す術もないリュウたち。さらにはキタナ姫(タリサ・ソト)をさらわれてしまう。ライデン(ジェームズ・レマー)に「お前には力が足りない」と諭されたリュウは新たな師匠、ナイトウルフを探す旅に出る。地球の平和を守るため!キタナ姫を救うため!さぁ「モータル・コンバァァァッ!」


なんなんなんだ。前作のトーナメント直後から始まるオープニングに唖然。あの戦いはムダだったのかよ。そしてライデン役がクリストファー・ランバートじゃないわよ。アンタ誰だ。クリストファー・ランバート目当てで観たのよッ!憤懣やるかたないなぁ。まぁおニューライデンの方が微妙にアクションがヨカッタような気はするが。

ライデンはおいといて。とにかく冒頭から口ポカ〜ンですよ。前作の熱い戦いはムダでしたよと言い切ってるとしか思えないオープニング。ラスボスなんてザコキャラ扱いされてますから。その割にはシャオ・カーンの方がオーラ足りない気がするのだが。単なるドラ息子にしか見えないのだが。

展開は単純すぎるというか何も考えず思いつきで撮ってるだろというか。キタナ姫を助けるために新たな修行へと出発。そんな悠長なことやってていいのかよとツッコミを入れる間もなく敵が襲ってくる。一瞬、横スクロールのアクションもののゲームをプレイしているかのような錯覚に襲われる。戦う→倒す。また敵現れる→戦う→倒す。みたいな。単純だなぁ〜。なんにも考えてないなぁ〜。唐突に前作で倒されたはずのサブ・ゼロ登場。え?と思ってたら、ソイツはサブ・ゼロの弟らしい。あ、そうですか。でも、そんな弟くんはストーリーに特に絡むこともないまま、消えていきマシタ。全く、なんなんなんだ。そしてCG合成された敵キャラが強烈にショボい。どんだけ予算が減ったんだよと観ているこっちを猛烈に心配させるくらいに出来がショボい。そんなとてつもなくヘボいCGキャラはあっという間に倒される。あんなショボCGを延々タレ流されても迷惑千万なので正直ホッとしたケド。

とにかく徹頭徹尾、何も考えてない展開が逆に快感。そしてソニアの泥レス状態バトルに激しく興奮。ええね、ええね!白いタンクトップが泥にまみれてセクシーやね!このシーンだけは100点満点献上。ソニアちゃんのナイスバディをこよなく愛してますから。前作同様、キレがいまいちの女性陣のアクションは露出度の高い衣装でお茶を濁す作戦で誤魔化してますから。あとエンディングでラムシュタインの「エンゲル」が流れたのにおったまげた。+2点。作品も単純ですが観てるミーも単純デスな。

シャオ・カーンはただのドラ息子にしか見えないが手下の魔物たちの造形が微妙にオマヌケでイカス。下半身が獣のケンタウロスもどきや、四本腕のお姉ちゃん、意味ありげに黒い覆面で顔を隠したヤツとか。あとタキシード姿のオバサンは○○らしい。そんな話は聞いてない。それと無意味に背景でバク転や側転をしている忍者風な手下とか。リュウたちを追ってくる時もムダに回転しながら移動。フツーに走った方が絶対速いと思うんだけど執拗なまでにくるくるしてた。あ、主人公のリュウは前作にも増して地味だった。しかしラストではとんでもないことになってた。そんなのアリかよ。やっぱりなんにも考えてないな。ラストも思いつきだな。びっくりしたわ。
1997年/アメリカ/95分/監督:ジョン・R・レオネッティ
MORTAL KOMBAT: ANNIHILATION
2008.05.22記

「ラストはブレス・オブ・ファイア?」
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