ノウイング

地球消滅 その時、人類は何を残せるだろうか。

マサチューセッツ工科大学の宇宙物理学者ジョン・ケストラー(ニコラス・ケイジ)は2年前に妻を事故で亡くし、小学校に通う息子ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)と2人暮らし。ある日、ケイレブの小学校で50年前に埋められたタイムカプセルを掘り起こす記念式典が執り行われ、当時の生徒たちが想像する未来図が在校生に配られるが、ケイレブが手にしたのは数字だけが羅列された一枚の紙だった。興味を抱いたジョンは数列に意味があるのではないかと調べ始める。

すると、その数列から導き出されたのは彼の妻が亡くなった2年前のホテル火災の日付や犠牲者数や過去に起きた大惨事にまつわる数字。さらにその紙には未来の大惨事を匂わせる数字も書き記されていた。友人からは単なる偶然だと諌められるが、ジョンの疑念は膨らむばかり。やがて予言された大惨事が現実のものとなってしまう。ジョンは、さらなる大惨事を食い止めるべく、残された数列の謎の解明を必死に試みるのだが─


監督のアレックス・プロヤスがお気に入りな上にニコちゃんも何故か目が離せない俳優なので観た。ま、ニコちゃんは雑食つ〜か、なんでもアリの仕事選ばない主義っぽいんで、当たりハズレが激しい役者でもあるのだが。個人的に「バンコック・デンジャラス」と「NEXT」はナシだと思いマス。「ゴーストライダー」はストーリーはクソだが、ニコちゃんがアメコミヒーローを嬉しそうに演じてるのでアリ。あ、「ワールド・トレード・センター」もナシかな。お髭はニコちゃんに似合わないッ。あの間延びした鼻の下がニコちゃんの第二のチャーム・ポイントなんだから!一番のチャーム・ポイントは「これはおでこですッ」と主張したいかのような前頭部の寂しさ加減かしら。ミーの偏ったニコちゃん談義はともかく。

え〜と。これってディザスタームービーじゃないのね。宣伝でバンバン流されてた飛行機墜落シーンや地下鉄事故のド迫力っぷりに圧倒されましたが、ストーリー中盤からどうにも香ばしい雰囲気が漂いだしたと思ったら。そうきたのかよ!「ダークシティ」のストレンジャーさんかよ!と軽くツッコんでみた。デモ、決して裏切られた感がないのは単にミーがプロヤス贔屓のせいなのか。いや、ディザスタームービーじゃないけど、あのワンカットで見せた飛行機墜落シーンは見事だったわ。あれだけでもう「スゲェ!スゲェ!」と大興奮デシタ。家でDVDで観た時も大音量で観てたら、怖くなるくらいド迫力でしたわ。うん、スゲェもん観た。余は満足じゃ。

いかん、問答無用のド派手シーンを観せられただけで満足中枢が大いに刺激されるKOROたんてば単細胞すぎ。もっと細かくストーリーとかに言及しないと。う〜ん、サイン?いや、ちょっと違うなぁ。ダークシティ?それはもっと違う。だって○○あったし。あの人達は○○さんだったのかしら。それにしちゃ不気味だな。もっと愛らしい姿でお願いしたい。○ン○ェルつ〜より、○ビ○みたいだったぞ。

ミー的にはニコちゃんを拝めたし、飛行機墜落シーンがド派手だったしで前半ディザスター、中盤以降はトンデモ○○ものでも一向に構わないんですが、敢えて欲を申し上げますと。もっと冷徹な目線で恐怖とか破壊を徹底的に描いて欲しかったかも。お涙頂戴シーンは一切ナシで。中盤からとんでも方向にいっちゃうケド、この作品でも話の引っ張り方は抜群に巧かったし、伏線の巡らせ方も秀逸だった。プロヤス監督ならそういう方向で傑作を作れると思うんだけど、買いかぶり過ぎかしら。

ストーリー終盤のニコちゃんはかなりの好演ぶりですので、ニコちゃん好きでなくても大量の涙を搾り取られるコト必至。ニコちゃんを拝むためだったら、結末がとんでも路線だろうが構わないという方は是非どうぞ。
2009年/アメリカ/122分/監督:アレックス・プロヤス
KNOWING
2010.09.23記

「33」
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