ネバーエンディング・ストーリー

ミヒャエル・エンデ原作の「はてしない物語」を映画化したファンタジー。

孤独な少年バスチアン(バレット・オリヴァー)がクラスメートの悪ガキに追いかけられて逃げ込んだのは一軒の古本屋。そこでふと手にした手にした1冊の本、「はてしない物語」。それは空想の国を舞台にした物語で滅びゆく星の女王(タミー・ストロナッハ)を救うアトレーユ(ノア・ハサウェイ)という少年の冒険を描いていた。その本を読みふけるバスチアンは、いつしか不思議な力に導かれ本の世界へ…


白いドラゴンがどう見ても犬顔デス。うなぎ犬ならぬドラゴン犬ですよ。愛嬌はあるが、どうもお間抜け顔。まぁそれはおいといて。バスチアンとアトレーユがカワイイじゃありませんか!え?別に怪しい趣味なんて持ってませんよ?純粋にカワイイものはカワイイと愛でる精神が豊富なだけです。とにかく現実と空想世界、2人の主人公の愛らしさがイイですなぁ。バスチアンの性格はあまり好きになれんがカワイイから、そんなことはどうでもヨイ。お姫様役のタミー・ストロナッハちゃんの切なげな表情も素晴らしい。あんな可憐で切実な面持ちで頼みゴトなんてされた日にゃ、ミーなんてたとえ火のそば、水のそば!あれ、なんか違うような?まぁヨイ。とにかくなんでもお願い聞いちゃうわパワ〜充分なお姫様ということです。

しかしお子様向け映画とはいえない内容の作品です。ミヒャエル・エンデ原作なので哲学感に溢れてますね。ミーが彼の作品を読んだのはかなり昔なので実はあまり記憶に残ってないというのが正直なトコロ。それでもあの「虚無」というものに底知れぬ恐怖を覚えたような。虚無に飲み込まれると自分は存在しなくなる。自分も、住んでいる世界さえも実在しないものではないか?などと真剣に悩んだりしました。悩める10代。

今観ると特撮はかなりチープだけど、当時はファンタジーな世界とリマールの歌うテーマソングにかなりハマったような。しかし、あの歌はかなり中毒性が高いですな。1度聞くと1日中、頭の中でリピート状態ですよ。とにかく絵本を見ている気持ちにさせてくれるこの作品、童心に戻りたい方にはオススメです。ファンタジーの正に王道。ただあのラストはいかがなもんでしょうか?あれはイカン。
1984年/西ドイツ・イギリス/95分/監督:ウォルフガング・ペーターゼン
THE NEVERENDING STORY

「物語の意図と矛盾するラストに原作者が怒り、裁判沙汰」
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