ナイアガラ

モンローウォーク

ナイアガラに旅行にやってきたポリー(ジーン・ピーターズ)とレイ(ケイシー・アダムス)のカトラー夫妻は宿泊先のロッジに到着するが、泊まるはずの部屋には別の夫婦客が居座っていた。夫であるジョージ(ジョゼフ・コットン)の具合が悪くて寝ていると告げるローズ(マリリン・モンロー)の言葉に快く、部屋を譲るカトラー夫妻だったが、買い物に出かけたはずのローズがナイアガラの滝で愛人と逢引しているのを目撃してしまう。

ローズの不貞に薄々感づいているジョージはその夜、ロッジの宿泊客の前で感情を爆発させる。そして翌日、行方をくらませてしまう。だが、それはローズが愛人と共に計画した殺人だったのだ─


びっくりした。勝手に「七年目の浮気」や「お熱いのがお好き」みたいなコメディだと思ってた。サスペンス作品だったのかよッ。どんだけ予備知識ナシで観てるんだ。だってマリリン・モンローが拝みたいだけですから。コメディだろうがミュージカルだろうがかかってこいッ。いや、いくらマリリン好きでも「ショウほど素敵な商売はない」は辛かった。エセル・マーマンっておばちゃんがKORO的にNGデシタ。それはともかく。

ナイアガラですよ!「キス」ですよ、アナタッ!もう劇中でマリリン・モンローが「キス」というムーディな曲を口ずさむシーンがたまらんッ。あんな風に言われて落ちない男はいないッ。正真正銘の女子であるミーさえ落ちマシタッ。マリリン最高デスッ。スクリーンから彼女の色香が漂ってきそうな勢いデスッ!モンローウォークは永遠だわッ!以上、ナイアガラの感想終了ッ。

なんだ、ナニ興奮してるんだ。いや、もう「キス」のシーンにはね、真剣に興奮しましたよ。ポリーの台詞じゃないけど「13歳から準備しなくちゃ」、あのお色気は出せませんねぇ。…ミーは9歳くらいからはじめてもムリだったろうけどな。KOROのお下劣度はMAXだがお色気度は皆無な点はおいといて。

1950年代の作品ですが、ナイアガラの撮影が素晴らしい。作品を観てるだけで観光気分満載。マリリン・モンローの美しさはもちろんだが、ポリー役のジーン・ピーターズのお隣のお姉さん的な溌剌とした美しさも捨てがたい。ちょっとサンドラ・ブロックを思わせるような風貌デシタ。ストーリー的にはサスペンス部分がやや弱いのが惜しいトコロ。途中で○○○が○○には驚いたが、同時に拍子抜け。最後まで○○ぶりを発揮して欲しかったのだが。おかげでクライマックス辺りから妙にオマヌケな展開になってきた。スリルもへったくれもありゃしねぇ。

どうにも締りのない展開でどんどん情けない男に見えてきてしまうジョージ役のジョゼフ・コットンだが、やっぱり影のある男が似合う。とことん可哀想な役だけど、ラストはカッコよかったのでヨシ。

サスペンス作品として点をつけるとしたら、もう少し低い点になるケド、モンローの尋常でない色香ぶりに目が眩んだので6点。
1953年/アメリカ/92分/監督:ヘンリー・ハサウェイ
NIAGARA
2010.04.30記

「沈めろなんて祈りは初めて聞いたよ」
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