処刑人

今の世の中、間違ってると思いませんか?

サウスボストンを舞台に敬虔なアイルランド系カトリック信者の2人の兄弟が悪を退治せよと神の啓示を受け、やたらめったら暴れまくる痛快アクション。ストーリーなんか気にしちゃいけません。

聖パトリックの祭日にわくサウスボストン。精肉工場に勤める兄弟、コナー・マクナマス(ショーン・パトリック・フラナリー)とマーフィー・マクナマス(ノーマン・リーダス)は見た目も言動もチンピラそのものだったが敬虔なアイルランド系カトリック信者。バーで揉めたロシアン・マフィアらに襲われた2人は逆にマフィアを殺してしまう。正当防衛が認められすぐに釈放された彼らだったが留置場で「悪なる者を滅ぼし、善なる者を栄えさせよ」という神の啓示を受けていた。武器を調達し、次々と悪人たちを処刑していく兄弟。マフィア襲撃の際に捜査に当たっていた捜査官のスメッカー(ウィレム・デフォー)はマクマナス兄弟の犯行ではないかと疑い、彼らの動向を探るのだが…


兄コナーを演じてるショーン・パトリック・フラナリーも男前ですが、弟マーフィーのノーマン・リーダスが身もだえするほどステキ。ああん、ノーマン。この作品で初の主役級を演じることとなった彼。演技力とか全然なくてもいいのよ。ノープロブレムだよ。かっこよきゃいいのよ!←言い切ってるな〜

予告で観たウィレム・デフォーのキレまくりな演技にすっかりヤラレてしまい「即、観に行くべし!」と決めた当作品。張り切って観に行ったさ。デフォーがとことんやっちゃってくれます。「レオン」のスタンスフィールド刑事も真っ青なクラシック狂。クラシックを聴きながら現場検証するサマは恐ろしくもユーモラス。いや、やっぱり恐いわ。付き合いきれんわ。しかもナルシストだし。ついでに○○だし。とにかくサービス満点な彼に参りマシタ。暴力シーン満載な映画ですがコミカルな場面も多々あって、そのコミカル・シーンを一手に引き受けてるのが彼といっても過言ではありません。悪ノリとも思えるような○○シーンでは爆笑。

ストーリーはもう単純。悪党退治が神から与えられた使命。相手がマフィアだろうが場所が教会だろうが暴れる!以上ってカンジです。それだけで充分です。もう冒頭のシーンから兄弟2人のセクシーな面構えに惚れた。

甘さを漂わせながら獣を思わせるハンサムな顔、精悍な体つき。アンタらお顔がキレイすぎるぞ!兄弟がロシアン・マフィアに襲われてコナーが便器に手錠でつながれたまま、マーフィーを助けるシーン。かなり無様な姿なんだけど、かっこいいのデス。ガウンから覗くパンツがダサくても構わんとです。便器が有り得ないくらいド汚くてもいいのです。恋は盲目。天井からのシーンはパクリ?って気がしなくはないが2人がケンカした結果ってのが面白い。この兄弟、鉄の結束なのにガキみたいな理由でケンカをするのよね。まぁそこがまたカワイイんだけどさ。

この作品、女性がほとんど出てきません。出てきても超ヘビー級のごっついおばさん。もう1人セクシーなお姉さま出てきますが、彼女はアレです。そう、アレなんですよ!

最初から最後まで暴力的でかなりご都合主義で汚くて探せば粗がいっぱいの作品ですが、そういうコトを抜きにして、頭を空っぽにして楽しむ作品です。美男兄弟が拝めれば無問題。デフォーの怪演が観られれば大満足。ただ猫好きな人は観ない方がいいと思う。ミーもあのシーンだけは笑えマセン。それと最後のシーンは蛇足。

ちなみにアメリカでは公開禁止になったらしい。
1999年/アメリカ/110分/監督:トロイ・ダフィー
THE BOONDOCK SAINTS

「殺人マシーンが○ってのは笑った」
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