ジャッキー・ブラウン

すべてのカタは彼女がツケる。

小さな航空会社で働くスチュワーデス、ジャッキー(パム・グリアー)。彼女は生活の為に銃の密売人オデール(サミュエル・L・ジャクソン)に雇われ、現金の密輸をしている。ある日FBIに密輸を突き止められてしまうジャッキー。オデールの事を話せば彼に消される、しかし話さなければ刑務所行き。ピンチに追い込まれた彼女はあるアイデアを思いつく。


映画監督である前に映画オタクなクエンティン・タランティーノの3作目の長編モノ。タランティーノ作品ファンというよりは彼のキレた演技ファンなKOROとしてはタランティーノが出演してないのはちょっぴり淋しかったり。この作品で彼が出るシーンはないとは思いますが。

パム・グリアーは70年代にある意味伝説的な美貌を誇った女優だとか。KORO的にはB級お色気アクション女優という認識しかないんですが。「女囚」ものとか出てたような気がする。まぁ多分間違ってはないと思う。タランティーノの若かりし頃のアイドルだとかで彼女の為にシナリオを書いたそうです。きゃぁ、タラちゃんたら。ややお年を召されてますが、お美しい方です。ちょっと怖いケド。

カメラワークとか演出とかそういうのにはあまり詳しくないので、よく判りませんが会話するシーンってフツーは正面か横顔を撮りますよね?何故かこの映画はやたら後ろからでした。あと登場人物が場面から去ってもずっとその場面のままとか。きっと映画に詳しい方ならその意味や効果が判るんでしょうけど、ミーには今いち判りません。

ストーリー自体は派手なバイオレンス・シーンもなく、タランティーノにしては普通っぽいカンジです。登場人物がけっこう多いのでみんなを細かく描くのはムリかもしれないとは思いますが、どの人物ももうちょっと踏み込んで描いたらなと思うくらいあっさり描かれていたような?

タランティーノ映画のもうひとつの特長というのでしょうか?出演者が豪華です。ロバート・デ・ニーロ、サミュエル・L・ジャクソン、ブリジット・フォンダ、マイケル・キートン等々。ロバート・デ・ニーロの気の抜けたおっさん役が個人的には好きです。みなさん、彼の作品に出るのが好きなのか、タランティーノの才能なのかは判りませんが、いつもとちがった雰囲気が出てて面白いかった。ジャッキーに惚れちゃう世の中に疲れてるカンジのおじさんもいい味出してました。
1997年/アメリカ/155分/監督:クエンティン・タランティーノ
JACKIE BROWN

「ジョン・ウーを意識した台詞があるのも監督である前に映画ファンってカンジで面白い」
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