ジョンとメリー

お互い名も知らぬまま、一夜を共にした男女。男の部屋で目覚めた2人は互いを探り合うようにぎこちない会話を繰り広げる。

ダスティン・ホフマンとミア・ファローが青春というには少し年を取り過ぎて、しかし大人になりきれていない男女を演じています。2人は前の晩、とあるバーで隣り合わせ、彼の「家でレコードを聞かない?」という誘いに彼女はおっけ〜し、気付くと朝でしかも彼のベッドの中。お互い名前も名乗らぬまま、気まずい雰囲気が流れます。

彼は彼女に「朝食を食べる時間はある?」と聞きながら手際よくテーブルセッティングをし、朝食を作り始めるんですがとっても美味しそうなの。しかも彼、スフレまで焼いたりするの。ああん、理想の男性だわ。家でレコード聞かない?ってナンパの台詞はどうかと思いますが。

彼女もそう思ったらしく昨夜がっかりしたことがある、レコードで誘うなんて最低だなんておっしゃいます。しかし、彼女はそんな言葉でノコノコついてきちゃったワケです。襲ってくる自己嫌悪。思わず彼の部屋を飛び出します。そして彼は…。

彼の部屋での1日の出来事とそこで交わされる会話、時々はさまれる2人のモノローグ(けっこう辛らつな意見だったりする)と過去の出来事のシーンが織り交ぜられたまるで舞台劇ちっくな構成のラブストーリーです。甘酸っぱくはないですケド。

20代後半から30代前半の微妙な世代の為の恋のお話です。
JOHN AND MARY

「アメリカ人っていつも卵ばかり食べてる気がする」
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