ジャンパー

行き先、無制限。この自由に、未来はあるのか?

自分の行きたい場所に、一瞬のうちに行けるとしたら?そんな究極の夢を手に入れた青年が知った真実とは?

デヴィッドは同級生のミリーに思いを寄せる、ごく普通の高校生。しかし同級生とのトラブルから川で溺れそうになった時、彼は自分の中に秘められた才能に気づく。冷たい川底から一瞬にして図書館へと“ジャンプ”していたのだ。デヴィッドが5歳の時に母が家出して以来、荒んだ父との生活にうんざりしていた彼は単身ニューヨークへと向かう。15歳の彼が1人で生きていくため次に瞬間移動したのは、銀行の金庫室。「借ります」とメモを残し、大金を手に入れるデヴィッド。しかし、そんな彼の存在に気づいた男がいた。ジャンパーを悪とみなし、彼らの抹殺を使命とする謎の組織“パラディン”のリーダー、ローランド(サミュエル・L・ジャクソン)。

そして10年後。デヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)はニューヨークの豪華ペントハウスに居を構え、ロンドン、オーストラリア、エジプトのスフィンクスへと飛び回り、世界中を一瞬にして移動出来る“ジャンパー”としての特権を謳歌していた。しかしジャンパーとして生きる彼に心を許せる人間はおらず常に孤独だった。ある日、故郷に戻ったデヴィッドはミリー(レイチェル・ビルソン)と再会を果たし、彼女が憧れるローマへのデートに誘う。楽しいひとときを過ごした二人の前に、グリフィン(ジェイミー・ベル)という青年が現れる。彼もまた、“ジャンパー”の一人だったのだ。戸惑うデヴィッドだったが突如現れたパラディンたちの襲撃に遭い、否応もなくパラディンとの戦いの渦中に呑み込まれていくことになる。


いやぁ〜いいカンジでおバカ映画だった。満足、満足。はい、以上「ジャンパー」の感想でした。めでたし、めでたし。コラ、早いわ。早すぎるわ。いくらなんでも50文字ぽっちは短小すぎるだろッ。あ、多少はしたない表現がありましたことをお詫び申し上げマス。まぁ、これ以降も多少どころか大いにお下劣表現満載かもしれマセンけどね!…最近なんでもエロ路線で映画感想を書いてやろうか?とヤケ気味になっておりマス。

まぁ、とりあえずエロはおいといて。まずアナキン。違った、ヘイデン・クリステンセン。ミーの濁った目から見ると彼はどうしても女性に関心があるように見えないのです。あの妙にエロいというかダークサイド満開な流し目も女性向けな視線じゃないような気がするのよねぇ。あくまでもKORO的見解ですケド。なのでミリーとのラブシーンが展開されるのか?という件では意味もなく寒イボが出た。とりあえずキスシーンで終わってホッとしたり。充分に男前なのだが、どうもラブシーンは似合わんね。世間一般の評価はどうかワカリマセンが。

見た事がある、または行ったことがある場所なら瞬間移動出来る才能を持ちながら、世の為、人の為にその才能を一切使おうとしないところが素晴らしいッ。あくまでも自分だけの為に!う〜ん、そういう意味でダークサイドプリンス(?)が主人公という点がまずヨイ。これがトビー・マグワイアやシャイア・ラブーフとかだったら、とりあえず人助けしちゃう?みたいな展開になりそう。まぁプライベートでのシャイア・ラブーフはショボいお兄ちゃんぽいケド。つまんないコトで逮捕状出されるし。あらら、いつものことながら脱線してきた。

とにかく。人助けとかしないのです!世界平和なんて知ったこっちゃないんです!ジャンプの才能は自分の為だけに使う!リモコン取るのでさえ、瞬間移動!自宅のドアなんて開けたことないよ!飛行機も列車も不必要!なのにミリーとデートしたいがために何時間もかけて飛行機に乗ってローマに行くのはかったるかっただろうなぁ。それといつパスポート作ったんでしょうね?身元も定かでなさそうなデヴィッドが豪華ペントハウスに住めるなんてニューヨークは自由な街なんですね?とか思ったりするのは余計なお世話かしら?

しかし、ローマでのデートシーンは正直長い。ミリーも特別カワイイとは思えんし。もう少し簡潔にお願いしたかった。その分、もっとアクションシーンを見せてクレ。ただでさえ88分と上映時間が短いんだ。タレ目なお姉ちゃんとのデートなんかイラン。キレイでコワイお姉さんがこれっぽっちも出てない作品なんだから、サクッと爽快なアクションシーン満載でお願いシマスよ。グリフィンが車を運転しながらバビュン、バビュン瞬間移動するシーンがオモロだったので、もっと彼の活躍を見せて欲しかった。

内容は3部作構成を目論んでいるらしく、かなり説明不足。大体ジャンパー誕生秘話とかパラディンが結成された経緯とか全くワカランし。ジャンパー狩りに命をかけるパラディンにも何か特別な才能が備わってるのかさえ判然とせず。ジャンパー臭を嗅ぎ分けられる才能のみであとは生身の人間なのか?それってかなり不利じゃないの?大体政府の機関なのか?その割りにやたら乱暴な狩り方なんですけど?デヴィッドの母親登場シーンも唐突過ぎて、全然出てきた意味が判らんかったし。というかデヴィッドの母親役がダイアン・レインということにこれっぽっちも気づきマセンでしたよ。鑑賞前に公式サイトを見てダイアン・レインが出てることを知っていたにも関わらず。老けてるし華がないしで無名のおばちゃん女優が演じてるのかと思った。「ランブルフィッシュ」とか「ストリート・オブ・ファイアー」の頃の彼女を知っている身としては、かなり衝撃。

それにしても、どっからどうみても微妙にクソ映画臭プンプンなのにキャストは何気に豪華。ヘイデンだし、「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルだし、サミュエル・L・ジャクソンだし、ダイアン・レインだし(但し、激しく老けてる)。デヴィッドの父親役にはマイケル・ルーカー、それと「アマデウス」のトム・ハルスが出てる。え、どこ?誰?全然判らなかったヨ(黄昏)。あ、高校生の頃のミリー役で「チャーリーとチョコレート工場」に出てたアンナソフィア・ロブも出てるなぁ。なんなんだ、この無意味な豪華さは。ストーリーがショボいからせめてキャストだけでもってこと?しかし、とりあえずキャストは豪華だが、ことごとくキャラがたってない気マンマン。みんなやっつけ仕事してるのか?←失礼

クソ映画の香ばしさが全編に漂ってる作品ではありますが実は意外に楽しめマシタ。え?ホントですよ?これっぽっちも褒めてないケド。ストーリーは安っぽくて頂けませんが、世界中を股にかけるジャンパーが主人公なだけに観光名所がワンサカ出てきてお手軽な旅気分になれますから。多分、続編も観に行くな。
2008年/アメリカ/88分/監督:ダグ・リーマン
JUMPER
2008.03.21記

「地下鉄銀座駅を出たら渋谷の街。さすがジャンパー」
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