ズーランダー

3%の体脂肪率。1%の知能。彼の名は…

ベン・スティラー原案・監督・主演のおバカで皮肉たっぷりのコメディ。

デレク・ズーランダー(ベン・スティラー)は超売れっ子のスーパーモデル。年間最優秀モデルを3年連続で受賞して、トップモデルの座を欲しいままにしていた。しかし、新人のハンセル(オーウェン・ウィルソン)に4年連続受賞を阻まれたデレクは友達の不幸もあり、引退を決意し故郷に帰る。だが、誰にも歓迎されず失意のまま再びファッション界に戻る。そんなある日、業界ナンバー1のデザイナー、ムガトゥ(ウィル・フェレル)からショーモデルのオファーが。復活を懸けるデレクだがムガトゥがある陰謀の為にデレクを利用していることなど知る由もなく…


ベン・スティラーがスーパーモデル?有り得ない。キャスティングからして皮肉っぽい。とてもモデル顔とは思えないケド、観ているうちにそうなのかもと思わせてくれるベン・スティラーが不思議。ライバルの新人モデル、ハンセルをオーウェン・ウィルソンが演じてます。カワイイわぁ。しかしカメオ出演が豪華ですなぁ。ナタリー・ポートマンにクリスチャン・スレーター、デヴィッド・ボウイの出演も嬉しかったケド、個人的にはスティーヴン・ドーフ。ステキ。

ストーリーはモデル業界の内幕と陰謀を描いてます。どこまでもおバカにですが。男性モデル、ファッション界をこれでもかッというくらいにおちょくってマス。主人公のデレク・ズーランダーは、最高にハンサム!で、とってもキュート!驚くほどセクシー!強烈にクール!らしいですが同時に単細胞で自己チューな上に間抜けでしかも知能指数ゼロというキャラ。つまりおバカなスーパーモデル。彼のテーマはいつだってクール&ビューティー、そしてプロのハンサム?とか。なんじゃそりゃ。

多分、この作品は好き嫌いがはっきり分かれるんだろうなぁ。ミーはかなり好きです。ミラ・ジョヴォヴィッチが強烈メイクでサディスティックなお姉さん役で出てるせいもあるかと思いますが。おバカ映画好きな人でも質が合わないと全く受け付けないタイプの作品かも。デレクのキメ顔、ブルースティールにまず爆笑。どこがキメ顔なんだよッ。ついでにル・ティグルもフェラーリも同じ顔だし!モデルアウォードのシーンでのデレクのおマヌケぶりとみじめっぷりにも笑ってしまった。序盤の友達男性モデルが爽やかに散っていく(?)シーンでアホすぎ!と思いつつ爆笑。頼りなさそうな顔で「WHO AM I?」と空を見上げるデレクの表情とか携帯の着信音も好き。その後のデレクのセリフも大好きです。愛すべきおバカだ。

そして中盤ハンセルが加わるとおバカさがさらにアップ。それは疲れるくらいにおバカさ上昇。ウォーキング対決なんて眩暈ものでしたワ。あ、Macのアップルマークをガンガン押してるシーン。知能指数なさ過ぎ。ムガトゥのキャラもなんともいえず好き。あの変な髪形。そしてRELAXの曲。観た後、しばらく頭からRELAXの曲が離れませんデシタ。ただラストはなんだか妙に道徳的だったのは残念。もっとハジけて欲しかったなぁ。
2001年/アメリカ/89分/監督:ベン・スティラー
ZOOLANDER

「マグナム!」
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