デモリションマン

犯罪のなくなった21世紀のアメリカを舞台に暑苦しい2人の男の宿命の対決を描いたSFアクション。

1996年のロサンゼルス。“デモリションマン”(破壊屋)の異名を持つ刑事ジョン・スパルタン(シルヴェスター・スタローン)は極悪非道の犯罪者サイモン・フェニックス(ウェズリー・スナイプス)がビルに立てこもったところを捕らえることに成功するが、その際にフェニックスの罠にはまり、30人の人質を全員死なせてしまう。その責任を問われたスパルタンはフェニックスと共に70年の冷凍刑を宣告され、冷凍刑務所に送られる。そして2032年。社会はコンピュータ管理され、犯罪や暴力は姿を消していた。平和に包まれた新世界サン・アンジェルス。しかし仮釈放の審議のために解凍されたフェニックスが脱獄。安穏とした現警察機構に対抗する力はナッシング!しかし彼らには最後の望み“破壊屋”スパルタンがいる!即氷解!蒸着せよ!←違


スタローン対スナイプスの血湧き肉躍らない重たげなアクションよりも、いきなり氷解されてカルチャーギャップに戸惑うスパルタンのリアクションの方を楽しむのがこの作品の真の鑑賞法ではないかと思ふ。妙に軟弱な未来世界では破壊屋の異名を取るスパルタンも、「まぁ野蛮ざます!お下品ざます!」と非難を浴びる可哀想なただのおじさんデス。あ、これってコメディじゃないんだっけ?まぁヨイ。

「スピード」出演以前のサンドラ・ブロックも出てましたが、特にこれといった印象ナシ。一応ヒロインらしい。ダメよ、ヒロインはもっと見せなきゃ!そんな○○○シーンなんてダメだ、ダメだ、ダメだ〜!とりあえず見せとけ!色々見せとけ!他にこれといった見せ場がないんだから見せまくっとけ!まぁサンドラ・ブロックのおっぱいとか見せられてもちっとも興奮はしないと思いますが。

やっぱりこの作品にキモはスナイプス。金髪だし、オッドアイだし、俺様だし、最高だわ。邪悪なお茶目サンってカンジ。アクションもカッコイイ。悪役だけど惚れちゃうわぁ。はっきり言えば正義の解凍ヒーロー・スパルタンがもっさりしててさっぱり萌えないというのが正直なトコロ。相手がスタローンだからなのか、どうも2人の対決具合がヨロシクない。キレがないつ〜の?対決シーンになると途端にアクションがカッコワルイ。重たげな印象。いっそグローブはめてリングで対決しとけ。せっかく暑苦しいおっさん2人が共演してるのに、アクションもストーリーも薄味だった。あんれまぁ。

ギャグのネタにしかなってないような未来世界はもう笑うしかない。SFアクション超大作らしいケド、小粒感満載な作品。
1993年/アメリカ/115分/監督:マルコ・ブランビヤ
DEMOLITION MAN

「体液交換ってステキ」
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