007/ダイ・アナザー・デイ

007シリーズ第20作&製作40周年のダブル記念作品。

ボンドガールに「チョコレート」のハリー・ベリーとイギリスの新星ロザムンド・パイク。主題歌はマドンナが担当。カメオ出演までしちゃってマス。

ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)はムーン大佐(ウィル・ユン・リー)暗殺の為、朝鮮半島の軍事境界線を越えた北側に潜入する。死闘の末、ムーン大佐を滝つぼに落下させたボンドだが大佐の父であるムーン将軍に捕らえられ、壮絶な拷問にあう。そして14ヶ月後。ボンドは南側で捕虜となっていたムーン大佐の腹心ザオ(リック・ユーン)との交換により、ようやく自由の身となる。しかし、MI6はボンドが拷問に屈し情報を漏らしたと疑い、諜報部員の資格を剥奪したうえ施設内に軟禁してしまう。ボンドは自らの疑いを晴らすべく、施設を脱出。鍵を握る男、ザオを追いキューバへと向かうが…


CGがことごとくバレバレですって?んまぁ〜ッ!007映画ではそんなコトは瑣末なことですわよ!14ヶ月後も拷問されて正常な精神保っていられるのも、捕虜交換などというハァ?な解放のされ方も007映画ではノープロブレム!どうしてかですって?それは007だからですッ!

とにかくボンドの定石をきちんと押さえてあればおっけ〜なのです。「ボ〜ンド。ジェームズ・ボンド」という名乗り方、ウォッカマティーニ、美女、ムチャな秘密兵器、あり得ねぇ!とツッコミどころ満載なシーンの連続とマジでムリだろ!と絶叫したくなるようなボンドの不死身ぶりとか。そしてボンドカー。やっぱりボンドカーはアストンマーチン。ステキ。

それとダブル記念作品ということで過去の007シリーズのオマージュがそこかしこに散りばめられているのもヨカですなぁ。ハリー・ベリー演じるジンクスがビキニ姿で海から上がるシーンなんて「007/ドクター・ノオ」のウルスラ・アンドレス(初代ボンド・ガール)そのまんまですよ、アナタ!ジンクスがレーザー光線で○○○れるシーンは「ゴールドフィンガー」ですねぇ。他にも「ロシアより愛をこめて」に登場したアタッシュケースやナイフ内蔵の靴が登場したり。20作目を意識させる台詞もあったりとファンを楽しませてくれるオマケがたっぷりデス。

「トリプルX」などの新手のスパイ映画に負けられんと思ったのか今までにも増してド派手なアクションてんこ盛りだし(たしかにCGはクサイけど)、ピアース・ブロスナンのボンドも申し分ないんですが、問題はボンドガールですよ!かなり期待してたハリー・ベリーですが、登場シーンはともかく泳ぐシーンで「え?」とか思っちゃいました。アンタ、溺れてんのか?素晴らしいプロポーションのハリー・ベリーがとんでもなく無様な泳ぎ方してマス。あぁ、泳ぎは苦手なんだろうなぁ、女優魂のなせる業で必死に頑張ってるんだなぁと妙に同情していましマシタよ。それとなんだかボンドの足手まといにしか見えなかったのもマイナス。2回も助けられてんじゃねぇヨ!

フロスト役のロザムンド・パイクもキレイでコワイお姉さん好きのKOROのハートを掴むにはいたらず。ピンク色のふっくらホッペが気にいらん。お尻のラインがセクシーぢゃナイ(どこ見てるんだ?)。あぁ、ボンドガールじゃないけど、カメオ出演してたマドンナ。ムリヤリ出演してるなってカンジ。妙にやつれてたし。そんなカンジで今回の007はマネーペニーとMの方が2人のボンドガールよりセクシーに見えました←KOROだけ?

美しい男も大好きなKOROとしては黙ってられないわ。出番は少ないけどムーン大佐役のウィル・ユン・リーの美しさ。ステキだわ!グスタフ役のトビー・スティーヴンスも悪くないけど。登場シーンのおバカさ加減はかなり好き。でも断然ムーン大佐。もっと見たかった。敵役のザオがダイヤモンドが顔に埋まってるという強烈な風貌な割りに意外と活躍しないのは、なんだかなぁデシタ。

ボンドがサーフィンしちゃったりと微妙に若者路線を狙ってるトコや以前のボンドのイメージ=どこか危険な香りのする男という感じが薄らいでいるのは、ちょっと残念ですが、荒唐無稽な見せ場の連続はさすが007シリーズです。難しいことは考えずに思う存分楽しませてくれ。というカンジで観る作品かと思われます。ミーはなかなか楽しめマシタ。
2002年/アメリカ・イギリス/133分/監督:リー・タマホリ
DIE ANOTHER DAY

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