ダイ・ハード3

ニューヨークそのものを舞台にした第3作目。そしてクリスマスではアリマセン。またしても世界一の運の悪さを発揮するマクレーン刑事(ブルース・ウィリス)と、些細な事から事件に巻き込まれたゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)の漫才(?)コンビが爆弾テロリストに立ち向かう。

ニューヨーク5番街のビルが、突如爆発した。中央警察署のコッブ署長(ラリー・ブリッグマン)の元にサイモン(ジェレミー・アイアンズ)と名乗る犯人から、停職中のマクレーン刑事(ブルース・ウィリス)をハーレムの指定場所によこせ、との要求が入る。指示通り、危ないプラカードを提げてハーレムに降り立ったマクレーンだが、ストリートギャングに囲まれ、いきなり生命の危機。危ういところをゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)に救われる。ほうほうの体でタクシーに乗り込み、署に戻った2人は、サイモンが大惨事を引き起こせる特殊な液体爆弾を盗んでいると知らされる。サイモンから再びかかってくる電話。地下鉄の車両に爆薬を仕掛けた、乗客を助けたければクイズに答えろと。クイズを出し続けるサイモンに振り回される2人。サイモンの狙いは何なのか?


5番街のド真ん中でいきなり爆発が起きるオープニングから、次々と2人に降りかかる危機また危機、そしてナゾナゾ大作戦と飽きさせない造りになっています。デモ、「ダイ・ハード」シリーズである必然性はあまり感じなかったり。相棒に扮するサミュエル・L・ジャクソンとの掛け合いは好きだけど。「ジュースじゃない!ゼウスだ!ゼ・ウ・ス!」とか。彼もマクレーンに負けず悪態の突き通し。マクレーンと行動を共にすればそれも仕方ないでしょうケド。彼の「なんで俺がこんな目にあうんだ…」と思いつつ、ニューヨークを駆け回る姿に悲哀を感じつつも笑ったり。

前作2編に増してアクションシーンはおい、そんなのありか?とツッコミたくなるほどムリっぽさ爆発だけど、楽しめるからおっけ〜デス。でもマクレーンがスーパーマン化してるのはちょっとなぁ。「ダイハード」は普通の冴えないおっさんが必死で頑張るから「ダイハード」なんだって気がするし。

あぁ、忘れちゃいけないわ!敵役のジェレミー・アイアインズがステキだわ!ニヒルだわ!ミーも彼のシャツを引き裂きたいわ!女テロリストのサム・フィリップスが一言もしゃべらないトコもいいです。無言で、しかも恍惚の表情を浮かべてナイフを振り回す彼女。怖くてステキ。そういうコトで色々文句をつけながらも、何度も鑑賞しておりマス。ダイ・ハードシリーズとして観なければ充分楽しめる作品。
1995年/アメリカ/128分/監督:ジョン・マクティアナン
DIE HARD: WITH A VENGEANCE

「豪華客船を舞台にするというアイデアがあったらしいケド、沈黙の戦艦に先を越されて断念」
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