ドッジボール

負け犬たちがボールで人生をつかみとる!

寂れたスポーツ・ジムを経営するピーター・ラ・フルール(ヴィンス・ヴォーン)は、半年間も滞納警告を無視した結果、差し押さえを食らい、30日以内に5万ドルを支払わないとジムを買収されてしまう事態に陥る。買収を画策しているのは、ピーターのジム、“アベレージ・ジョー”の道路を挟んだ向かい側で最新設備を誇るフィットネスジム“グロボ・ジム”を経営するホワイト・グッドマン(ベン・スティラー)。ホワイトはその名前とは裏腹に、ナルシストで“俺様主義”のイヤなヤツ。

万事にヤル気がなく、いい加減なピーターだったがアベレージ・ジョーを愛する数少ない会員がジムを守るために立ち上がる。ラスベガスのドッジボール大会で優勝して賞金の5万ドルをゲットしよう!と。かつてはドッジボール・リーグのカリスマ選手だったという熱血コーチのオフーリハン(リップ・トーン)のもと、猛烈特訓を重ね、リーグ戦に挑むのだが─。


最近、猛烈にベン・スティラーを愛しておるKOROデス。時代遅れなレイヤーカットだろうが構わん。ジコチューでナルシストで俺様だろうが構わん。とにかくベン・スティラーが拝みたいッ。そんなワケで当作品を鑑賞したワケですが。

ヴィンス・ヴォーンの喜怒哀楽に欠ける顔がどうしても好きになれん。絶対ヤツは主役顔じゃないに一票を投じたい。「スタスキー&ハッチ」の時はイイ味出してたのに、この作品では全然オモロくない。主役に向いてないと思うんだよなぁ。緊張感のない肉体と表情がどうしても好きになれん。

ヴィンス・ヴォーンはどこにでもいそうなフツーの男を演じていて、強烈におバカなベン・スティラーといい対比になってるかもしれんが、どうも乗り切れず。試合が盛り上がらないのも難。しかし、ベン・スティラーは実の嫁にも容赦ないな。実の嫁のクリスティン・テイラーがアベレージ・ジョー側につく弁護士役で出演しておるワケですが。実の嫁に言い寄って真剣にイヤがられたり、○○させたり、思いっきり顔面にボールぶつけたりとやりたい放題。あぁ、ベン!ミーも三つ編みにするから!ボールぶつけてもいいから!嫁にしてくれ!なんならボンテージ・ファッションもするぞ!はい、いりませんね。ミーがボンテージ着たら、ボンテージじゃなくボンレスですね。ハムですね。歩く環境汚染ですね。ネガティブ思考は置いといて。

ホワイトのバカっぷりと勘違いっぷりはサイコーに笑えた。空気で膨らませるトコとかいけないピザの楽しみ方とか。ピーターたちのドッジボールの鬼訓練もけっこうウケたが、ストーリーがドッジボールの本大会になった辺りからはトーンダウン。肝心のドッジボールの試合が単調でオモロくない。ボールが顔面ヒットするのでウケを狙うばかりじゃ飽きる。

ドイツチームのコーチがナイトライダーのあの人だったり、ストーリー終盤で意外な人物が登場してピーターを励ましたりと、カメオ出演の方々の登場にはニヤリとしたが、スポ根モノとして観ると消化不良。ヴィンス・ヴォーンの育ちすぎた小学生みたいな風貌とゆるんだ肉体を愛してる方はどうぞ←いない
2004年/アメリカ/93分/監督:ローソン・マーシャル・サーバー
DODGEBALL: A TRUE UNDERDOG STORY
2010.02.27記

「チャック・ノリス」
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