地底探険

誰も訪れたことのない世界へ!

ジュール・ヴェルヌの小説を映画化。休火山の噴火口から、地底をめざして出発した探検隊が遭遇する想像を絶した別世界とは。

19世紀末。地質学者のオリバー・リヒテンブルック教授(ジェームズ・メイソン)は従男爵の位を授けられたお祝いに教え子のアレック(パット・ブーン)から溶岩の文鎮をプレゼントされる。その珍しい溶岩を爵位授与のパーティもそっちのけで溶解してみる教授。溶解してみると中からアルネ・サクヌッセムという学者のものと思われる文字が刻まれた真鍮のオモリが出てきた。それによるとサクヌッセムは、アイスランドのある火山の噴火口から地底の世界に達したらしい。興味を抱いた教授はスウェーデンの有名な地質学者ゲタボルグ教授に照会の手紙を出す。しかし、教授からの返事は一向になかった。文字の謎に取り憑かれた教授は矢も盾もたまらず、アレックを伴いアイスランドに向う。しかし2人は何者かに襲われ、人気のない納屋に捕らえられてしまう。たまたま居合わせたハンス(ピーター・ロンソン)という鴨の番人に助けられた彼らだったが、ゲタボルグ教授が宿泊するホテルを訪ねてみるとゲタボルグ教授は何者かによって毒殺されていた。

不穏な空気が漂う中、教授とアレック、そしてハンスと夫の資材一切を譲る代わりに旅に同行させよと頑として譲らないゲタボルグ教授の未亡人カーラ(アーレン・ダール)の一行は、噴火口から地底に降りることとなった。さまざまな危険や苦難に立ち向かいながら、一行が辿り着いた先で見たものとは?


いやぁ〜素晴らしいね!ジュール・ヴェルヌの原作を見事に映像化してマスよ!まぁ物語の展開や登場人物などは、ほぼ原作通りですが原作では登場しない女性の同行者や探検を妨害する人物など、華やかさやサスペンス性を加味する意味での演出は施されてはいます。でも無問題。面白さ倍増ッ。1959年当時でこの映像は完成度高すぎですよ!正に見たこともない世界、誰も訪れたことのない世界ですよ!スンバラシイッ!

ハァハァ、興奮しすぎた。幼少の頃から冒険SFとかミステリなどに異常興奮する性質で未だその傾向が強く残ってる永遠の夢見る冒険少女(?)KOROなので、こういうジャンルには弱い。しかし好きな分、けっこう採点は辛口だったりするワケです。だが、この作品はヨイ!129分とこの手の作品としてはやや長尺ではありますが、息もつかせぬ展開、セットだとは感じさせない美術デザインの見事さ、イマジネーション豊かな地底世界。地底へと向かう過酷な旅。一行を何度も襲う苦難。極限状態の中で繰り広げられる人間模様。そして辿り着いた地底世界。そこで目撃した信じられない真実。ストーリー展開の素晴らしさもさることながら、KORO的には未亡人のカーラが色っぽいのがなんといっても嬉しいッ!冒険SFで極彩色で色っぽい未亡人も出てくる!なんてサービス満点な作品なんだッ。いやぁ〜映画ってホントに素晴らしいですね!と100回くらい連呼したい気分満載ですよ!あ、また興奮した。いかん、いかん。お年寄りだから血圧上げるのは控えめにしないと。デモ、この作品を観ると血圧上がっちゃうの。

1959年製作と古い作品ではありますが、今観ても色褪せない地底世界の素晴らしい映像美をアナタも是非、ご鑑賞を。
1959年/アメリカ/129分/監督:ヘンリー・レヴィン
JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH
2008.03.21記

「帰還方法はちょっと、え?デス」
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