ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎

若き日のシャーロック・ホームズとワトスンの活躍を描いた冒険活劇。

19世紀のロンドンで謎に満ちた連続殺人事件が発生。ガールフレンドのおじが事件に巻き込まれたことから捜査に乗り出す少年時代のホームズ(ニコラス・ロウ)。やがて事件の背後に、古代エジプトの邪教集団が存在していることが判明する…


ホームズとワトスンの出会いは高校時代にあった!原作者のコナン・ドイルもビックリな設定に多少期待しつつ観たワケですが、全然その設定が生かされてないような。ホームズものの魅力が薄い。若きホームズを演じるニコラス・ロウのお顔がかなり好みなのでKORO的には何の問題もなかったですが。デモ、ホームズとワトスンが同級生?それにしてはワトスン役のコが小さすぎるし、幼すぎる。当時ニコラス・ロウが18、9歳、ワトスン役のアラン・コックスくんは14、5歳らしいのでムリもないですが。って、キャスティングにムリがあるじゃないの!まぁそれはおいといて。

製作にスピルバーグが加わっているせいか、ホームズものというよりも限りなく「インディ・ジョーンズ」路線。初めてCGを駆使した作品らしく、たしかに序盤のステンドグラスの騎士が飛び出てくるとこなどは当時としては驚きだったかと思われます。今観てもなかなか見応えあります。19世紀のロンドンの雰囲気たっぷりのセットもあの時代のロンドンが好きな人にはたまらないかと。ただ舞台がロンドンだけで展開されるのでスケールの大きさが感じられないのは難です。

事件の背後に潜む古代エジプト邪教集団もそのまんま「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」ってカンジ。ついでに黒幕があの人ですか!カッコよすぎ。若き日のホームズが主役ということで本格ミステリーものを期待するとキッチリ裏切られる作品ですが、アドベンチャーとして観ると充分楽しめるので機会があれば是非観て頂きたい作品です。
1985年/アメリカ/108分/監督:バリー・レヴィンソン
YOUNG SHRLOCK HOLMES

「監督B・レヴィンソン、脚本C・コロンバス、製作S・スピルバーグと豪華なのにマイナー」
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