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09 文豪への第一歩〜序章〜へ 11 献立残酷物語へ

KORO探検隊

さてさて文豪を夢み、すぐマンガや映画の主人公になりきり、スパイも将来の職業として捨てがたいが特殊部隊(なんのだ?)もええのぅと悩んでいた幼少の頃の私。とにかく実戦訓練が必要だ〜と叫び、探検隊を編成。みなさん、お気づきかもしれませんが「川口浩探検隊」に影響されてただけです。

隊長のKORO、U少尉(階級は適当)、チャッキー二等兵。以上3名という少数精鋭部隊により、UMAを探せ!作戦開始です。当時はUMA(未確認生物)なんて言葉は知らないので、ツチノコ、河童、妖精を探せ!と言っていました。妖精がUMAに入るのかは謎ですが。

とりあえず周辺の住民に聞き込みです。しかし怪しまれてはいけません。我々は秘密部隊なのです。さりげな〜く情報を集めなくてはいけないのです。隊員たちの情報のやりとりも暗号で行っていました。この時点でチャッキー二等兵はまるっきり暗号コードがわからないので脱落 。少数精鋭部隊がさらに少数になってしまいました。

私も途中で作戦実行よりも暗号作りに熱中して、U少尉から「暗号が難しすぎて困る!」などという苦情を受けたりと相変わらずへっぽこぶりを発揮しつつもUMAを探せ!作戦は遂行されるのです。まずは河童です。綿密な調査により河童はきゅうりが好物という情報を入手。U隊員の協力によりU家の冷蔵庫からきゅうりを奪取することに成功。右手にきゅうり、左手にはやっぱりU家から持ち出したポラロイドカメラ(当時、超貴重品)というはたから見ればかなり危ない格好にて近くの池に向かいます。

KORO「U、U隊員、懐中電灯を…」

U「はい!たいちょ〜!懐中電灯〜」

KORO「し〜!そんな大声で話したらK(河童なのでコードネームK)に気付かれる!」

U「河童って日本語判るの?」

KORO「河童と呼ぶな!Kだ!」

U「じゃ、Kって日本語判るの?」

KORO「日本に住んでるのはきっと判るよ」

U「え?じゃぁ、アメリカに住んでるのはアメリカ語話せるの?」←アメリカ語って…。

KORO「アメリカにKがいるかはアメリカ支部の隊員が調査中だ」

そんなとんちんかんな会話をしながら、へっぴり腰で調査を続ける私たち。ただ単に懐中電灯で池を照らしてるだけだったりしますが。 と、その時です!水草の生えた部分でモノの動く気配が!緊張感が走ります。じっとその部分に目をこらす私たちUMA 調査部隊。とその瞬間、「グワッ!グワッ!」と世にも奇怪な叫び声が!!

ぎゃ〜!!特殊任務の遂行はどこへやら。一目散に逃げる私たち。少し腰が抜け気味でした。手にしたきゅうりを池に投げ、「これ、あげるから私を食べないで〜」と半泣きの私と「KOROちゃんと一緒にいたら変な目にばっかり合う〜」とやっぱり半泣きのUちゃん。もうすっかり探検隊気分は忘れています。

どうにか我が家へ辿り着き、ホッとしましたがきゅうりとポラロイドカメラを持ち出したことがバレ、散々Uちゃんのお母さんに怒られました。しかも部隊から除隊されたことを恨んでいたチャッキーが学校の先生に私たちが池に行ったことを告げ口し、学校でも怒られました。しつこく何故池に行ったのか聞く先生に頑として口を割らなかった私ですがチャッキーの「河童探してたんだよ」の一言であっけなくバレました。

その後のツチノコ、妖精調査は親の監視がきびしくあきらめることに…。 それとクラスのお知らせで「○○池にいるのは河童ではなくうしガエルです」と載っていたのは私たちUMA探検隊へのけん制だったのでしょうか?