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ダレカガソコニイル

夜中にふと目が覚めた。普段は朝まで目が覚めることはないのに。そして。部屋の中が真っ暗だ。おかしい。目が慣れてないワケじゃない。部屋には明り取り用の窓があり、夜中でも街灯の明かりがうっすらと差し込んで照明を消しても部屋の中はぼんやりと明るいのだ。真っ暗になんかなるワケがない。

何故か窓が気になった。少し身体を起こしてみた。…人影だ。人の影が見える。部屋の中に。女の人だと思った。髪の長い女の人が立っている。

「逃げなくちゃ」 (ソウ、コワインダ)

咄嗟にそう思った。(…ニゲラレナイ) 下で寝ている妹を起こさなくちゃ。影を見ないようにしながら、いや、人影などないと自分に言い聞かせながら慎重にロフトの階段を下りる。(…ニゲラレナイ)

「チャッキー!起きて!チャッキー!」

肩を揺すりながら何度も呼びかけるが一向にチャッキーは起きない。こんなに寝起きが悪い子じゃないのに!なんでこんな時に限って!でも、目を覚まさせないと。なにがなんでも起こさないと。激しく肩を揺すり耳元で叫んだ。夜中だろうと近所迷惑だろうと構わない。チャッキーを起こさないと。 (ドウシテ)

「チャッキーッ!」

やっと重たそうに目蓋を開けたチャッキー。けれど、その目は揺り起こしている私を見ていない。 (コッチヲミロ) 私の背後に視線がいっている。そして、そろそろと腕を上げ、ある一点を指差す。 (コッチヲミロ) 

「コ、コワイ…」 (ソウ、コワインダ)

「だめぇ〜ッ!見たらダメ!何もない!何にも見えない!」 (ヤッパリ、ミエテ、イル…)

必死に叫ぶ私の声が届かないかのように、ただ一点を怯えた目で見つめ、微動だにしないチャッキー。と、その時。何かが私の顔に伸びた。手?誰かの手?ひっそりと気配もなく、けれど確かに私の顔に触れているのに不思議と感触がなかった。ただ身体中に寒気が走った。でも怖いと思うよりもこの手をどうにかしなくてはという気持ちが先立ち、次の瞬間、私はその手の指を思い切り噛んでいた。噛み千切らんばかりの勢いで情け容赦なく噛んだ。指が一本千切れ落ちた。何故か指の感触を得たことに安堵した私はもう一本、指を噛み千切ってやった。

でも、おかしい。指を噛み千切られたのに悲鳴一つあげない人間なんているのだろうか?と、思ったその時。その手が怒りに駆られたかのように私の顔を覆った。何の感触もないのに確かに黒い手が覆っている。途端に力が抜けた。手を払いのける気力もない。…もう、だめだ。その手から静かだが冥く、深く、燃える憎悪が放たれていた。

あなたは誰?何故、こんなことをするの?そう聞きたかったが遅かった。

ダッテ キヅクト イマ ワタシハ クライ ヘヤノ マドノ ソバニ タタズンデイル ソコニ ネテイル ダレカニ

メヲサマセ メヲサマセ キョウフシロ キョウフシロ ト ネンジナガラ…

…え〜と。先日、見た夢なんですケド。ハリウッドで映画化とかしてくれませんかねぇ?版権ウハウハ生活とかしてみたいんですが。あと「ギャオギャオいう人々」というホラーな夢も見ましたよ!今ならお買い得!←アホ