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  02 こんなTVを観てたへ

妹よ

私には1つ下の妹がいます。こいつがなかなかの曲者です。80年代にヒットした映画 「チャイルド・プレイ」を2人で観た時に「あんた、チャッキーに似てる!」と私が言ったら、「似てない!私はもっとラブリーだ!」と猛烈に怒ったくせに次の日私が帰宅して部屋に入ると(当時妹と同じ部屋でした)、部屋が真っ暗なのでいないのかな?と思ったら、いきなり布団から飛び出して(しかも懐中電灯を顔の下からあてている)「ア〜イム・チャッキィ〜!!」と叫び、私を恐怖のどん底に落とす様な奴です。

そんな妹の(以後チャッキー)のお話を。

子供の頃、多分幼稚園くらいだったと思います。チャッキーは祖母からお古のがま口をもらいました。いわゆるお財布です。今ではあまり見ないですね。何故そんなモノを祖母がくれたのかわかりません。多分何でも欲しがり屋だったチャッキーがねだったのでしょう。

よっぽど嬉しかったのかぱっちん、ぱっちん開けては閉めを繰り返して喜んでいました。そんなチャッキーに母が「口金の部分は危ないから人に向けて投げたりしたらダメよ。」とチャッキーに言いました。たしかに当たったら痛そうです。ま、普通財布など人に向かって投げないですけど。一応まだ子供だったチャッキーに注意したのだと思います。

んが!そんな母の一言があんな惨劇を起こすとは…。それは草木も眠る丑三つ時…かどうかは定かではありませんが、とにかく私は寝てました。すやすやと寝ていた私はふと妙な気配に気付き、目を覚ましました。「んん?」眠い目をこすり真正面を見ますと、そこには世にも恐ろしい形相を浮かべ仁王立ちで私を見つめるチャッキーの姿!まさに「チャイルド・プレイ」のチャッキーそのものです。

チャッキーはにやりと笑い手にしたモノをスッと離しました。あまりの驚きに身動き一つ出来ない私に向かって落ちてきたモノは…がま口でした、ええ。見事私の鼻にヒット!悶絶!驚愕!恐怖!とにかく超パニック状態です。

その後の事はよく覚えてないんですが、しっかり出来た鼻の傷に祖母が「蛸の吸出し」なる薬を塗ってくれたのだけは覚えています。

チャッキーに「なんであんなモノ人の顔に落とすんじゃ!」と、かなり後になって聞いても覚えてないの一点張り。子供ってダメって言われるとつい試しちゃうもんですけど。我が姉にあんな狼藉を働くとは。この事件以後もチャッキーの悪事は続きます。

「チャイルド・プレイ」のチャッキーのモデルは絶対我が妹です。