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献立残酷物語

子供の頃の私は大変な偏食でございました。食べられるモノといえば野菜はキャベツ、キューリ。好物は卵の入ったお味噌汁という貧相なお子サマでした。しかし、それは我が母のとんでもない献立センスに原因があったのです!

まず母はお米が嫌いという日本人にあるまじき嗜好の持ち主です。よってめったにご飯を炊きません。というより家には炊飯器がありませんでした。まぁ〜アメリカンナイズな家庭ですこと♪…とゆ〜かなんか間違ってます。育ち盛りな私に米を食わせろ〜!でございます。たまに炊く時は鍋で炊くので、出来たて以外の時は冷ご飯を食べなければいけません…。

そんな母の主食は麺です。いつでも、朝でも昼でも夜中でも麺、麺、麺!夏のヘビーローテーション=そうめん、冬のヘビーローテーション=ちゃんぽん。そして晩ご飯のメニューはおでん、水炊き、すき焼き(お肉少な目…)、ちゃんこ鍋の繰り返しです。そして麺。すき焼きつつきながら、嬉しそうに麺をすすります。私はご飯が欲しいんだよぅ〜。ご飯プリ〜〜ズ!

しかし有無を言わせず、それらのメニュー&麺を繰り返す母。どうも料理は嫌いなようでした。時々何を思ったのか変わったモノを作るのですが、それはもう虐待か?と疑いたくなるような食べ物でした。

まずスパゲティ。私はケチャップ味以外のスパゲティは大人になるまで食したことがございません。母がたまに作るスパゲティはケチャップ味かソース味…。ケチャップはいいんです。でもソース味の方はしばらくスパゲティを見るのもイヤという味でした。まず具がかつお節というのが大問題です。ソースにかつお節?子供心にもその取り合わせはかなり危険ではないかと思いました。作っている時のにおいから妙でしたし。納豆スパを作ったコトもありましたが、やっぱりソース味。これははっきり言って気絶しそうな味でした。納豆は好物なのですが、ソースはいかんやろ!ソースは!

炒め物をしますと必ずといっていい程、焦げてました。わしをガンにする気か?としか思えないくらい豪快に焦げてました。「焦げてる」というともう逆ギレです。「炒めたら焦げるんじゃ!」と大胆な言葉が返ってきます。焦がしてるんだって〜。そんな母のアンビリーバブルな献立の為、食べられるモノが非常に少なかったワケです。

野菜もちゃんぽん作る時以外は食卓に上がることはめったになかったので、中学生になりクラスメイトのお弁当にブロッコリーが入ってるのを見て、そのハイカラな食べ物はなんやねん!と驚いたものです。ちなみにアスパラ、セロリも中学生になって初めて知った食べ物です。まぁ、そんな母のおかげ(?)か自分で食事を作るという技を早くから身につけるコトが出来ましたけど。

今では嫌いなモノはほとんどございません。あ、コンニャクは食べられないです。幼稚園の時、お弁当に前日の晩ご飯のおでんのコンニャクがデデ〜ン!と入ってたショックが大きく今でも苦手。だって白と灰色のコントラストのみのお弁当って食欲そそります?

我が妹、チャッキーは母に似て麺食い人間です。1ヶ月焼きソバ食べつづけて「あ〜さすがに飽きた」といって、次の日からやっぱりずっとニュウ麺(ソウメンの温かいの)を食べるような奴です(おバカ)