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こんな曲を聴いてた

海外ドラマフリークで週末はウィークエンダーを楽しみ、心優しき(?)従姉のおかげで中1で「チャタレイ夫人の恋人」を読むという、偏った幼少期を過ごした私。

音楽への興味も同級生とはかなりちがった方向に行ってしまってました。それまでは、いとこ達の影響もありビートルズ一辺倒の私でしたが、ある日いとこが何気にかけた1枚のレコードがあんなに私に衝撃をもたらすとは!

それはT・レックスのアルバムでした。グラム・ロックの貴公子、マーク・ボランの気だるいボーカル。単調なリズム。歌詞カードの至る所にある“翻訳不能”の文字。全てが私の心をがっちりキャッチ!マーク・ボランの妖しい美しさも、小学生の私には何か異世界の方を見ているようでただただ、うっとり。う〜む教育委員会の方々から見れば、かなり問題のある小学生でございます。私がマーク・ボラン知ったときはすでに彼はお亡くなりになっていましたが。

それからの私の朝のお目覚めはT・レックスの「テレグラム・サム」に大決定。朝から大音響で“テ〜レグラムサム〜♪ テ〜レグラムサム〜♪”と鳴り響くワケですから、家族は大迷惑です。この曲をご存知ない方には申し訳ないですケド、どう聞いても朝の心地よい目覚めには不合格な曲です。気だるいし。そのせいか登校する時の私はどこか目がうつろだったような?ただ朝が弱かったせいもありますケド。

ビートルズ以外にもいっぱいイイ曲があるんだと気付いた私は以前にも増して、いとこの家に入り浸ります。いとこはみんな揃って音楽好きでしたし、いとこの1人はバンドとかしてて、数千枚のレコードを所有してましたので。イッツ・ア・パラダイス!でございます。そして次に私のハートに火をつけたのは!…ドアーズです。なんか、とことんダークな色合いの好きなお子ちゃまだったんだなぁ。ボーカルのジム・モリスンのコンサート時の逸話をいとこに聞き、興奮したりとか。もちろん朝のお目覚めはドアーズの曲になります。またしても1日を重く過ごさせる効果しかない間違った選択です。

あ、子供の時の私ってすっごい、いびきをする可愛くないお子ちゃまだったんですケド、そのすごいいびきに閉口してたいとこ達がある日、その大音響のいびきの中、ビートルズの「レボリューション9」を聴いてたら、ピタッといびきが収まったとか。“ナンバナイン、ナンバナイン、ナンバナイン、”と言うだけでやたら長いし(9分くらいだったかな?)、意味不明といいますか高尚過ぎて理解しがたい曲ですが、以後私の子守唄になったので、いとこはビートルズの曲の中でも思い出深い曲だそうです。ビートルズの曲を聞かせると植物の成長に良いというのは聞いたことがありますが、いびきまで直すとは!ビートルズは偉大でございます。

あとはブライアン・フェリーの「トーキョー・ジョー」に上手いんだか下手なんだか、ポップなのかへなちょこなのか判別しがたい魅力を感じたり、ロッド・スチュワートのお尻に興奮したり、ザ・フーのライブビデオを観る度にピート・タウンゼントのジャンプの最高到達点を目測して一喜一憂、チープトリックのロビン様の王子様ルックスとリック・ニールセンにイロモノキャラの対比にクラクラ、ストラングラーズの重厚なベース音に毎回何故か便意を催したりと、どうにもホントに音楽が好きなのか自分でも疑問なのですが、幼少の頃の私は非常に素晴らしいミュージック・ライフを過ごしたワケです。

初デートに出かける時にサンハウスの「レモンティー」を聞いて我が身を鼓舞させたのは秘密です。うふ。