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SLEEPING MURDER

今でも不思議な出来事があります。私は霊感など皆無のようで心霊体験ゼロ、UFOもネッシーもヒバゴン(おい)も見たことはございません。

そんな私が唯一体験した奇妙な出来事のお話し。

あれは今から10年程前の夏でした。一番仲の良い従姉のあっちゃんが県外に転職するので久しぶりにあっちゃん家に遊びに行きました。

当時あっちゃんはお姉さんと2人暮らしでした。だらだら過ごす内に時間も遅くなったので、その日は結局泊まる事になりました。奥のベッドルームにお姉さん、私とあっちゃんは居間に布団を並べ寝ました。

どのくらい時間が経ったでしょうか。奥で寝ているお姉さんが何か言ってる声で目が覚めました。気になった私は耳をすませました。どうもあっちゃんの名前を呼んでいます。なんだかうなされているようです。ちょっぴり怖くなる私。尚もうなされるお姉さん。そして「ああ、苦しい!やめて!」とお姉さんが叫んだのです。

あっちゃんを起こさなくては!使命感に燃える私です。しかし、あっちゃんは一度寝入ると雷鳴ってようが、地震が起ころうが知ったこっちゃないです。実際、すぐ横で大音響で音楽聴いてても起きなかったし。が、そんな事は言ってられません。お姉さん苦しそうだし1人で起きてるのは心細い。しかし起こせませんでした。あっちゃんが起きないんではなく、私が動けなくなっちゃったんです。そう、金縛りになってしまいました。

金縛りなんて滅多になったことのない私はパニクりました。そんな私にさらなる追い討ちが。ヒタヒタヒタ…。枕元で足音がしたのです。金縛りで声も出ない私ですが、心の中は絶叫状態。「あっちゃん、起きて!起きてよ!!」うなされるお姉さん、恐怖のど真ン中の私、そしてガンガンに眠るあっちゃん。気を失ったのか寝てしまったのかそこで記憶は途切れました。

翌朝。起きてくるなりお姉さんは怒り出しました。「私が必死に呼んだのにあんた全然起きてくれんかった!!」とあっちゃんを責めるお姉さん。私も「お姉さん苦しそうだったよ」と言いました。あっちゃんはそんなこと言われても起きれんものは起きれんのじゃと逆ギレです。

しかしあっちゃんが何気なく話した夢の事でその場は凍りつきました。彼女は熟睡タイプなのでまず夢なんて覚えてないそうですが、昨晩は珍しく見たとか。

「小学生くらいの女の子が私の枕元歩いていく夢見た〜。おかっぱで可愛い子だった〜」と、呑気に話すあっちゃんですがお姉さんは顔面蒼白です。「夕べうなされたのは女の子が私の首を絞めてたからなの!おかっぱの女の子が!」…私も金縛りにあった事、足音の事を言いました。一堂シ〜ン。真夏なのに寒イボです。奇しくもその日はお盆でした。

私が聞いたのはその子の足音なのでしょうか…?

う〜ん、なんだかいつもとちがう雰囲気になってしまいました(汗)。でもやっぱり今でも謎な出来事です。お姉さんはその後しばらくして引越ししました。