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ミニラ伝説

どこの職場にも強烈な方はいらっしゃると思います。私も社会人になって早、ウン年。今でもあるお方のコトを思い出すと、なんだか甘酸っぱいようなほろ苦いような変な気分になります。

そんな強烈な思い出を残して消えていった方の伝説を。

前にSATURDAY NIGHT FEVERで登場したミニラさん。彼はすごかった。どうすごいかとゆ〜とある意味、愛の狩人でした。

まず、私に何故か好意を持ったらしくけっこうアプローチしてきました(注・合コン騒動のかなり後)。でも私は残念ながらその気は全くございませんでした。そしてありがた迷惑な毎日が続く中、ある日プレゼントがあると言われました。それは腕時計でございました。だが何故か袋とか箱に入ってなくて裸。しかもへぼい。ベルト部分はプラスチック製、文字盤はデジタル表示だけど、何故か少し表示が一部分欠けて見えにくい。

一応いただく理由がないんで丁重にお断りしましたら、「いいよ、安物だし」…そんなこと言われなくても見たら判るって。どう見ても1000円だな、こりゃ。「やっぱりいいです。悪いですから」と再び断ると「遠慮しなくていいのに、これ昨日道で拾ったものだからさ」…おい!拾ったモノをくれたのか!もちろん断固として受け取りませんでした。

しばらくして…。私の誕生日にまたも時計をプレゼントしてくれるとゆ〜のです。今度はちゃんと箱に入ってる。なかば強引に渡され仕方なく開けますと、たしかセ○コー製でした。でも、いただくワケにはいかないし、やっぱりお断りすると「気にしなくていいよ、店の閉店セールで半額だったんだから」…私は半額セール並みの女ですか。彼はとことん女心のわからん奴です。

彼に告白された時の出来事は今でも忘れません。仕事の帰り道、土曜日だったこともあってしきりにオールナイトを観に行こうと誘われました。お付き合いしてない男性と行けませんとはっきり申しましたら、「今から付き合う事にすればいいじゃん」ですと。

「そういうワケにはいきません。お断りします」と告げますと、ミニラさん絶叫気味に「何故だよ?この僕がこんなに誘ってるんだぜ?!」…あんたは石油王の息子さまですか?僕が誘ってなびかない女はいないんだぜと言いたげな様子。しかしミニラさん、彼女いない歴10年です。しかし生来飽きっぽくしかも惚れっぽいミニラさん、ガンジーさんの奥さんが友達を紹介してあげると言った途端、私に冷たくなりました。

今まで「KOROちゃん」と呼んでたのにいつのまにか陰で「アジャ」と私の事を呼んでたそうです。(私は決してアジャ似ではありません!)

でもそんなガンジーさんの奥様のご好意も空しい結果に終わりました。紹介された女性と2度目のデートの時にやっちゃったのです。いえ、エッチなことじゃないですよ。会って10日も経ってない相手にバラの花束を手に「君しか、君しか見えない!!!!」と片ひざついてプロポーズしたんです。その女性は「気持ち悪い、怖い」と言って逃げました。当たり前ですな。

その後は同じビル内に入ってたゴルフショップの女の子にいきなり手作りの、しかも彼女の名前&ハートマーク入りのケーキを渡して告白したり、そのゴルフショップの女の子の友達を紹介してもらったはいいが、初めてのデートで遊園地に行った帰り疲れたからと運転を替わってもらったあげく高いびきで寝てひんしゅくを買ったり、ミニラさんには可哀相ですが、散々笑わせてもらいました。

しばらくして私はその店を辞めたんですが、ある日バイトの子から手紙が届きました。

「ミニラさんに彼女が出来ました。写真撮ったので送ります」と。そこには幸せいっぱいのミニラさんとダンプ松本に激似な彼女が写っていました。

ミニラさんに幸あれ。